halukaブログ

やっぱり海が好き!

スタイリストのこだわり。それは「自分のスタイルを持つことだった」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

街を吹き抜ける風の秋色が深まって、

ヘアスタイルも合わせようかなと、

いつもお世話になっている、

馴染みの美容室に予約の電話。

 

担当のスタイリストはM氏。

お付き合いいただいて、もう4年ほどです。

お互い、軽口も叩けば、

少々きつめの話しもする仲。

 

タイミングよく「空いてますよ」と言うので、

そそくさと出掛けました。

 

 

 「ここ、少し揃えて、このくらいの色の感じで」と、

こちらが、お願いする訳ではありません。

 

ほとんとすべて、

M氏任せで、なすがままのカットとヘアカラー。

 

スタイリストという名のプロフェッショナル。

「玄人の仕事に素人が口を出すものじゃない」とは、

恩師の教えでもありますが、

同時に信頼の証しでもあり、

いつも、お任せモードです。

 

そのスタイリスト。

もちろん、初めから、

顧客の髪に触れることが出来る訳ではなさそうです。

 

美容専門学校などを出て、国家試験に通り、

念願の美容室に入る。

ここまでは順調に事が運んだとして、

現実の壁を実感するのは、そこから、だとか。

 

「さあ、自分もスタイリストの仲間入りだ」と、

張り切ってはいるものの、

来る日も来る日も、

「任される仕事は、タオル畳みでしたよ」と、

M氏は笑う。

 

髪に触れる事が出来るのは、せいぜい

先輩スタイリストのヘルプで付いたお客さんの

ブローかシャンプーの繰り返し。

 

そんな毎日を経験しながら、

閉店後、マネキン相手にヘアカットのトレーニング。 

それを経て、認められて、ある日、

「カットデビュー」がやって来るのだそうです。

 

気持ちは「このチャンス、絶対に逃したくない」の一点。

そこで大切なのは、

ヘアカットやパーマの技術はもちろんですが、

欠かせないのが、

新規のお客さんとのコミュニケーション。

これを懸命に頑張ろうとして、

相手に合わせに合わせて、

ついに自分に無理がくる、とM氏。

 

「毎日、違うお客さん。その方々に合わせようと、

毎日、違う自分をつくるのは…」。

 

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「で?」と、頷きながら聞いていると、

「自分なりのスタイルが一番だ」と、

これまたある日、気付くのだと。

 

「自分のスタイルで通してみようと、

決めるまでは悩みましたけど」と苦笑いしています。

 

「スタイリストは、

自分なりのスタイルを持っている事が

大切だと思うんですよね」。

 

「それって、いろいろ言えてるなあ」と、

なんだか、忘れていたような、

大切な事を思い出させてもらった午後でした。

 

 

 

 

現場で使える毛髪科学 美容師のケミ会話

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