こんにちは、halukaです。
あった!
みつけた! ペリカンの万年筆。
偶然だったけど、みつけた!
なくしたと、ずっとそう思ってた。
日差しが強まったゴールデンウイークの最後の日。
冬の間、棚にしまい込んでいた、
お気に入りの銀のベースボールキャップを引き出した。
「洗っておこう」。
洗濯機の脇にいつも掛けている3枚の洗濯ネット。
キメが細かいのがいいな。
いつもの仕草。
さっと手にした1枚の洗濯ネットが壁のフックに引っ掛かった。
あれ?
腕を伸ばして手探りしたら、あった!
大切にしていた青色の万年筆。
【写真AC】
こんなところに…
キャップを外して、ペン先を見てみた。
乾いているように思えた。
瓶のインクにペン先を浸して、ノブを回した。
2度、3度。
ペン先がインクを吸っては吐く。
少し待って、自分の名前を白い紙に書いてみた。
感触が戻った。
初めて出合った時、
筆記具コーナーのガラスケースの中で輝いていた。
ちょっと無理して、買い込んだ。
それから、ずっと、
いくつもいくつも言葉を紡いでくれた。
便箋を買いに行こう。
インクはペリカン4001。
短い手紙を誰かに書こう。
青の万年筆で。