こんにちは、halukaです。
前回までは、肩回りのお手入れ。
それまで固まっていた感じの両肩が、
「ぽきぽき」音を鳴らしながら、
ぐるぐると回り始めている。
今回は初めて、
腰回りの筋膜リリース体験に挑戦した。
いつものように予約を頼りに療術院へ。
「実は腰にも張りがあって…」と、
もはや″主治医″と化した施術師さんに訴えると、
「はい、そうでしょうね。分かってましたよ」と笑顔。
気合十分で挑んだ手前、少々、間が抜けてしまった。
【写真AC】
筋膜は、コラーゲンとエラスチン繊維でできた、
縫い目のない一枚の布のようなもの。
全身を覆うタイツだとイメージすると、いささか分かりやすい。
なので、この″布″のどこかに「よじれ」ができると、
全身に影響が出る、という。
つまり、「腰痛はあるけど、肩こりはない」とか、
「肩こりだけが、ひどい」ということは本来、ない話だと。
そうした場合は、
肩か腰かのどちらかの痛みやこりを強く感じているために、
もう片方の自覚症状が出にくい、という具合だ。
で、施術用のベッドに座り待つこと、1分ほど。
やってきた施術師さんは、「まず、仰向けになってください」。
「え? 腰ですよ」とは思ったけれど、そこは素直に仰向けに。
すると、盲腸の下の辺りというか、
脚の付け根付近を、施術師さんの両手の指先がぐいっと。
あわや、うめき声を上げそうになった。
痛い、痛いのだ。
左右の脚の付け根を引き伸ばされながら、
胸の内で悲鳴を上げていると、
「じゃ、そのまま、右脚を下しにして、横向きになってください」。
今度は、脚の付け根辺りの内側をくいっ、くい、くいっと。
右と左を交互に。
うめき声どころではない。
ぐっとこらえたけれど、実は、叫び声を上げそうだった。
「そんなところが、痛い、なんて」って感じである。
「腹膜(ふくまく)と股関節が硬くなってます。
まず、ここを緩めますね」と、
施術師さんは変わらず笑顔だ。
背骨を支える脚の付け根部分の筋肉の緊張が強すぎるらしい。
【写真AC】
かたや、腹部の内臓を覆う腹膜(ふくまく)は日頃、
内臓を正しい位置にとどめて、
内臓が正常に働くためのサポートをしている。
同時に、その腹膜内には、
内臓を持ち上げるための「腹圧」が常時かかっているので、
その緊張を緩め、内臓が正しい位置に戻るよう促すのだと。
腸の落下やねじれも腰痛の原因になることがあるらしく、
施術で徐々に筋膜、筋肉の緊張を解いて、
本来の機能を取り戻させるのだと教わった。
おまけだが、今回は、
「肋骨(ろっこつ)も硬めですよ」と指摘を受けてしまった。
パソコン作業などで、同じ姿勢を続けていると、
背骨回りが硬くなり、
肋骨の動きも良くなくなるので、
呼吸が浅くなってしまう原因になるらしい。
人生100年時代、といわれる。一億総活躍社会。
その一方で、
「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」予備軍は、
増える傾向だと聞いた。
もはや健康管理は、「義務」の時代になったようだ。
「1週間ほどしたら、
次はもう一度、肩甲骨(けんこうこつ)ね」。
見送ってくれた施術師さんは柔らかな笑顔だった。
さて、コラーゲン、摂らなきゃ。
おいしいもの、探しに行こっと!