halukaブログ

やっぱり海が好き!

今、すぐに取り掛かるか、取り掛からないか。«曖昧さ»を生かす。

 

「そのうち、とは、いつのことなのか」。

                                                               by.田中啓文

外出しようとしている知人と、

ふいに出会った際、

例えば、「どちらへ?」とか、

「お出掛けですか?」という具合に、

声を掛けられることがある。

そんなとき、

「はい、ちょっと、そこまで…」と言うような、

少し曖昧(あいまい)な言葉が、

人間関係を潤滑に保つのに都合が良かったりもする。

広辞苑で「そのうち」と言う言葉をひくと、

「近いうち」とか、「近日」とある。

けれど、「そのうちに、やります」と言いながら、

いっこうに、そのことに取り掛からない人は、

少なくはない。

そうして、

そういう自分も、

「そのうちに、また、お会いしましょう」と言って別れた友人と、

なかなか会わなかったりもする。

けれど、それなりの友人関係を保つには、

その«曖昧さ»が、良循環の手助けをしてくれることもある。

ビジネスの場に限らず、

正確さや具体性が求められている時に、

「そのうちに」とか、

「ちょっと、そこまで」と言うわけにいかないことは、

言うまでもない。

言葉へのこだわり、言葉の使い方は、

ケース・バイ・ケース、ということだろうか。

田中啓文は、日本の作家。

 

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