1981年、アメリカ・サンフランシスコ。
医療機器のセースルマンとして働く
クリス・ガードナー(ウィル・スミス)だが、
不景気のせいか、高価な医療機器は、めったに売れない。
パートナーのリンダ(タンディ・ニュートン)の忍耐も
限界に近づいていた。
ガードナーの心の支えは、
一人息子(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)。
株の仲買人の仕事なら、学歴は問われないし、
証券会社の養成コースを受講すれば、
正社員としての採用もあると聞いて、
ガードナーは、「家族のためにも新しい人生を!」と、
行動を起こす。
描かれているのは、
どこにでも居そうな、
誰も悪くないはずなのに、
悪循環に陥っていく家族。
保育環境のよくない託児所だと知りながらも、
一人息子をそこに預けるしか、他に選択肢がない、という現実…
どんなに働いても収入が増えないという現実…
愛想を尽かして出て行った妻から、
息子だけは取り戻すことができたけれど、
借りていた部屋からも追い出され、
駅の構内で寝たり、教会の無料ベッドを借りたりと、
父と子のどん底の日々。
けれど、どんな時も、息子の瞳は曇っていなかった。
ウィル・スミスは、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた。
一人息子役はなんと、スミスの本当の子ども。
実話を基に、伸びやかなアメリカン・ドリームを描く。