こんにちは、halukaです。
今日は、再び、映画「リスボンに誘われて」へのお誘いです。
イベリア半島を流れるテージョ川河畔の古い街並みを残す都市を舞台に、
初老の男、ライムント・グレゴリウスが、
見知らぬ人々との予期せぬ出会いを重ねながら、
新しい人生と向き合っていきます。
主人公の初老の男、ライムント・グレゴリウスは、スイスの高校教師。
演じているのは、「運命の逆転」でアカデミー主演男優賞を得た、
リスボンの街並みが醸す情緒に、
眼鏡姿のライムントが見事に溶け込んでいきます。
【写真AC】
ライムントの専門は古典文献学。
変哲もない日常を送っていたある日、歩いて出勤途中の雨の中、
赤いコートを着て橋の欄干に立ち、
川に飛び込もうとしていた長い髪の若い女性を間一髪、
抱き込むように助けます。
雨に濡れた二人は、散らばったカバンやファイルを拾い、
女性はいったん、ライムントと共に学校の教室まで連いて来ますが、
なぜか、その女性は赤いコートを教室に置いたまま、
姿を消してしまいます。
残されたコートのポケットから出てきた1冊の古い本と、
リスボン行きの片道切符。
本に書かれた、ひと言、ひと言に魂を揺さぶられるライムント。
著者アマデウに会おう思い立ち、
そのままリスボン行きの夜行列車に飛び乗ります…
本の著者アマデウは、しかし、若くして亡くなっていました。
そこから、平凡だったライムントの人生は思わぬ方向へ走り出します。
1970年代のポルトガルで何が起こっていたのか。
若い反逆者の命懸けの反体制運動と熱烈な恋。
「寝食も忘れるほどの恋をしたことは?」
駅のホームに響く靴音…
人生の新しい発見を描いた作品。
お好きな方でしたら、パスカル・メルシエのベストセエラー小説
「リスボンへの夜行列車」のご一読もおススメです。
2度見ですが、やはり名作だと感じました。