こんにちは、halukaです。
皆さん、この週末はいかがお過ごしですか。
誰かに抱き留めてもらって初めて、
自分がどれほどの速さで走っていたのか、
どんなふうに身をつくろっていたのか、
ようやく気づかされる事が、
日常にはあります。
いったい、どれほど急いでいたのか。
いったい、どこに行こうとしていたのか。
いったい、だれに会いたかったのか。
いったい、何が欲しかったのか。
つむじ風や向かい風の中、
方向をいつの間にか、見失っていなかったか。
心の中の方位磁石は、水平を保っていたか。
そうと気づかない内に、
プレッシャーとの闘いがあったり、
選択のための葛藤が生じていたり、
ささいな事に心迷い、悩む時もあります。
日常とは、
そういうものなのかもしれません。
そういう日常を重ねていく内に、しかし、
心の荷のバランスが崩れそうになる事だってあります。
守るべきものは、何か。
台風13号が去り、
台風15号が近づく、
そんな初秋のさなか。
「連なる台風の間隙を縫う」とは、
とてもおかしな書き方ですが、
そんな夕凪でした。
午後になって、急に上がり始めた気温に促されて、
車を走らせ、通い慣れた白い浜辺の海砂を踏むと、
海は、
西に傾こうとする太陽に照らされながら、
白い三角波が割れて、
「さあ、サーフボードを抱えて入って来い」と、
こちらを誘っているようでした。
ウエットスーツに着替えて、ひと波浴びて、
てくてくと、海から上がり、
ポリタンクに満たした真水をかぶって、
もう一度、海砂の上を歩く。
陽は、さらに西に傾き、
頃合いは、夕眺め。
胸の内は、Utopian(ユートピアン)。
まるで空想家のように。
まるで夢想家のように。
リセットしながら、ふと気づき、思う。
「もう一度、トライしてみよう」。
夕轟きを鎮めながら、
時には、波の言うままに、
サーフボードを走らせて、
波間に身を任せてみる。
サーフィンが運んでくれる、
そんな週末もいいものです。
そういえば、お気に入りの映画。
「最強のふたり」。
まるで、
誰かを抱き留め、
誰かに抱き留めてもらっているかのように。